新平和祈念資料館は『石のミニ博物館』でもあります

明るい未来を感じさせる空間構成に配慮

平和祈念資料館は沖縄戦の悲惨さを伝え、平和を祈念し平和を全世界に発信するための建物であり、沖縄は平和を希求し、世界の国々の架け橋となろうとしている。

この資料館の建物には20か国、128種類の石材が使用され、これまでにない細かい仕事でした。

色も模様も異なる石材の美しい調和のもとで、「石」を通して世界と交流できる美しい建築空間ができました。

平和を学びに来た子供たちや学生たちにとっては、この建物は平和祈念資料館であると同時に「石のミニ博物館」でもあります。

この資料館では、ホールをはじめ階段やギャラリーの床材に南アフリカ産の花崗岩「インパラブラック」のジェットバーナー仕上げの石を使用。

室内の腰壁には、イタリア産の白大理石「ビヤンコカララ」を採用。

腰壁の所々のポイントデザインとして、様々な異なる花崗岩や大理石、石灰岩が埋め込まれています。

平和の礎に面したホールです。

ホールは外光が差し込み明るい未来を感じさせる空間とすることが、空間構成の設計の意図するところでした。

ホール
平和の礎に面した、この長く湾曲したホールの空間は
グレー色の石床と白大理石の腰壁と白い塗装仕上の壁と天井から成っています。
階段-1

室内の腰壁にはイタリア産白大理石「ビヤンコカララ」を採用。
純白の中に淡いグレーの石目模様のある、清潔で高級感ある石材です。外光の微妙な変化に呼応します。
明るい日には純白に、暗い日にはグレー色に、そして夕焼けの頃には赤色に移り変わる不思議な石です。
腰壁にはポイントデザインとして、様々な異なる花崗岩や大理石、石灰岩が埋め込まれ、単調になりがちな壁面に変化と多様性を!

避難口2
避難口写真
床点字
床点字
2F通路2
2階通路
2F展示室
2階展示室
2F通路
2階通路

平和祈念資料館では、室内外の腰壁や柱廊の床の10~15メートル程度のワンポイントデザインに埋め込まれている石と、柱廊やメインエントランス前のピロティーに置かれているベンチの天盤の石の種類の多さにも着目してください。

沖縄平和祈念資料館の公式ホームページは ➡ こちらから

大理石は6か国・48種類、花崗岩は14か国・72種類、石灰岩は5か国・8種類 → 合計で20か国・128種類の石材が使われています!